中尾将之氏が、SNSフォロワーが少なくてもクラウドファンディングを成功に導く「公開前の支援設計」について解説します。

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必要なのは「人数」ではなく、公開前の支援設計

クラウドファンディングに挑戦したいけれど、

「SNSのフォロワーが少ないから難しい」
「有名人ではないから、支援は集まらない」
「知り合いが多くないので、自分には向いていない」

このように考えて、挑戦を諦めてしまう方は少なくありません。

しかし、クラウドファンディングの成否は、SNSのフォロワー数だけで決まるものではありません。

僕は2018年からクラウドファンディングの支援を始め、これまで150件以上のプロジェクトに携わり、累計2.5億円以上の支援獲得をサポートしてきました。

その経験から強く感じているのは、フォロワー数よりも大切なのは、公開前にどれだけ支援の流れを作れているかということです。

フォロワー数が多ければ成功するわけではない

SNSのフォロワーが1万人いたとしても、投稿を見てくれる人が少なく、普段から交流がなければ、クラウドファンディングの支援にはつながりにくいです。

一方で、フォロワーが数百人でも、日頃から関係を築いている人や、活動を応援してくれる人がいる場合は、支援が集まる可能性があります。

大切なのは、フォロワーの数ではありません。

「この人の挑戦なら応援したい」

そう思ってくれる人が、何人いるかです。

クラウドファンディングは、不特定多数の人から突然お金を集める仕組みではありません。

これまでの活動や人との関係を、支援という形に変える仕組みです。

クラウドファンディングは公開してからがスタートではない

クラウドファンディングでは、ページを公開した後にSNSで一生懸命発信すれば、自然に支援が集まると思われがちです。

しかし、実際には公開前の準備が結果を大きく左右します。

公開してから、

「誰に連絡しよう」
「どんな投稿をしよう」
「誰が支援してくれそうだろう」

と考え始めるのでは遅いのです。

公開前に、次のような準備を進める必要があります。

  • 最初に支援をお願いする人を整理する
  • 公開前に挑戦する理由を伝える
  • 公開日を事前に知らせる
  • 公開初日に支援してくれる人を作る
  • SNSやLINEで伝える内容を準備する

特に重要なのが、公開初日の動きです。

公開直後に支援が入っているプロジェクトと、支援者がまだ誰もいないプロジェクトでは、初めてページを見た人が受ける印象が違います。

すでに支援が集まっていると、

「このプロジェクトは応援されている」
「自分も参加してみよう」

と思ってもらいやすくなります。

そのため、公開初日の支援は偶然に任せず、事前に準備する必要があります。

最初に支援してくれる人を明確にする

フォロワーが少ない人ほど、最初から広く発信するのではなく、身近な人から支援の流れを作ることが重要です。

まずは、次のような人をリストアップします。

  • 家族や親族
  • 友人や知人
  • 仕事の取引先
  • 過去のお客様
  • 活動を応援してくれている人
  • 商品やサービスに関心を持ちそうな人

ここで大切なのは、いきなり支援をお願いするのではなく、最初に「なぜ挑戦するのか」を伝えることです。

人は、クラウドファンディングという仕組みを応援するわけではありません。

挑戦する人や、その人が実現したい未来を応援します。

支援をお願いする前に、

「なぜ、この挑戦をするのか」
「実現すると誰が喜ぶのか」
「なぜ今なのか」

を伝えることが必要です。

地域事業者や小規模事業者こそ活用しやすい

クラウドファンディングは、大企業や有名人だけのものではありません。

地域の店舗、小規模事業者、個人事業主とも相性の良い仕組みです。

例えば、

  • 新しい商品を開発する
  • 店舗を改装する
  • 地域のイベントを開催する
  • 地元の商品を全国へ届ける
  • 空き家や古民家を活用する
  • 新しいサービスを試験的に始める

といった挑戦に活用できます。

小規模事業者にとっての大きなメリットは、資金を集めることだけではありません。

クラウドファンディングを通じて、

  • 商品を販売する前に需要を確認できる
  • 新しい顧客と出会える
  • 活動を知ってもらえる
  • 応援してくれる人を増やせる
  • 地域内外の人を巻き込める

という効果も期待できます。

商品開発の場合は、完成してから販売するのではなく、開発途中から情報を発信することで、購入予定者や応援者と一緒に商品を育てることができます。

町おこしや地域活性化の場合も、完成したものを見せるだけではなく、計画段階から地域の人や出身者を巻き込むことができます。

SNSでは、支援のお願いばかりをしない

クラウドファンディング期間中に、

「支援してください」
「残り何日です」
「拡散をお願いします」

という投稿ばかりになると、見る側も疲れてしまいます。

SNSでは、お願いだけではなく、挑戦の背景を伝える必要があります。

例えば、

  • なぜこの事業を始めたのか
  • どのような課題を解決したいのか
  • 商品が生まれたきっかけ
  • 準備中に起きた出来事
  • 支援者から届いた声
  • プロジェクトが実現した後の未来

などです。

支援するかどうかを決めるためには、金額やリターンだけでなく、その挑戦を理解するための情報が必要です。

1回の投稿ですべてを伝えようとせず、複数回に分けて少しずつ伝えていきます。

広告を使う場合も、直接ページへ案内しない

SNS広告を活用する方法もありますが、広告からいきなりクラウドファンディングのページへ案内すると、興味を持った人との接点が一度きりになってしまいます。

ページを見て、

「面白そうだけれど、今は支援しない」

と思われた場合、そのまま離脱してしまいます。

そのため、広告を使う場合は、LINE公式などに登録してもらい、プロジェクトの背景や商品への思いを伝えながら、公開日や終了日を案内する方法も有効です。

クラウドファンディングは、ページだけで完結させるのではなく、SNS、LINE、メール、個別連絡などを組み合わせて支援の流れを作る必要があります。

僕自身も、最初の挑戦では失敗した

僕自身、2017年に初めてクラウドファンディングに挑戦しました。

目標金額は100万円でしたが、結果は約3万円でした。

当時は、良いページを作って公開すれば、知らない人にも届き、自然に支援が集まると思っていました。

しかし、実際にはそうではありませんでした。

支援が集まらなかった最大の理由は、公開前に支援者を作る準備ができていなかったことです。

この経験をきっかけにクラウドファンディングを学び、その後、多くのプロジェクトを支援するようになりました。

現在でも、クラウドファンディングを始める方には、ページ作りより先に、誰にどう伝えるのかを考えてもらいます。

成功に必要なのは、有名になることではない

SNSフォロワーが少ないからといって、クラウドファンディングを諦める必要はありません。

大切なのは、たくさんの人に一度だけ見てもらうことではなく、応援してくれる人に何度も丁寧に伝えることです。

クラウドファンディングを成功させるために必要なのは、

  • 公開前から挑戦を伝える
  • 最初に支援してくれる人を作る
  • 支援のお願いだけでなく、背景を伝える
  • SNS以外の連絡手段も活用する
  • 公開後も小さな話題を作り続ける

という積み重ねです。

フォロワー数は、成功を決める条件ではありません。

これまで築いてきた人との関係と、これから実現したい未来を丁寧に伝えること。

それが、小規模事業者や地域事業者がクラウドファンディングを活用するうえで、最も大切な考え方です。


クラウドファンディングを検討している方へ

クラウドファンディングへの挑戦を検討している方や、SNSのフォロワー数が少なく集客に不安を感じている方は、150件以上のプロジェクトに携わり、累計2.5億円以上の支援獲得をサポートしてきた中尾将之氏に、一度相談してみてはいかがでしょうか。

執筆者プロフィール

まさと/クラウドファンディングプランナー

リセット 代表。2018年からクラウドファンディング挑戦者の支援を開始。これまで150件以上のプロジェクトに携わり、累計2.5億円以上の支援獲得をサポート。クラウドファンディングのページ作成、リターン設計、SNS発信、LINE公式やWeb広告を活用した集客設計などを支援している。

SNS一覧:https://tsuzuri98.com/lp/masato/

寄稿:クラウドファンディングプランナー 中尾将之
編集:ハイタッチ・マーケティング有限責任事業組合 職務執行者 柳澤研

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