コンバージョンの取り方でCV数はどれぐらい変わるか?
問い合わせ導線には、LINE、Timerex、Chatwork、お問い合わせフォーム、電話、メールなど、さまざまな方法があります。
しかし、どの方法を置いても同じようにコンバージョンが取れるわけではありません。
当組合では、これまで大量の営業施策、記事、LP、問い合わせ導線を運用し、どの方法が実際に反応につながるのかを検証してきました。
その実績値から見ると、コンバージョンの取りやすさは、おおむね次の順番です。
LINE
↓
Timerex
↓
Chatwork
↓
お問い合わせフォーム
↓
電話
↓
メールのみ
業種や顧客層によって多少の差はあります。
ただし、当組合の実績では、LINEのコンバージョン率が圧倒的に高く、問い合わせ方法を変えるだけで反応数が大きく変わるケースを何度も確認しています。
LINEは圧倒的にコンバージョン率が高い
当組合の実績では、最もコンバージョン率が高いのはLINEです。
名前、メールアドレス、電話番号などを入力する必要がなく、普段使っているLINEからそのままつながれるため、問い合わせまでの負担が非常に小さいからです。
特に、個人事業主、フリーランス、店舗オーナー、飲食店、美容、教育、コンサルティングなど、個人との距離が近いサービスでは強い反応が出やすくなります。
法人向けサービスでも、代表者や決裁者本人と直接つながれる場合には有効です。
一度つながれば、その後の連絡も取りやすく、メールよりも確認されやすいため、問い合わせ後のやり取りも進みやすくなります。
単純にCV数を増やすのであれば、当組合ではLINEを最優先で設置します。
成約まで考えるとTimerexが次に強い
次に強いのが、Timerexなどの面談予約システムです。
Timerexは、問い合わせをしたい人が、その場で空いている日時を確認し、面談まで予約できます。
問い合わせ後に、
「いつが空いていますか」
「こちらの日程はいかがでしょうか」
という調整をする必要がありません。
LINEと比べると、面談を予約する心理的なハードルは少し上がります。
そのため、単純なCV数ではLINEに負けます。
しかし、Timerexから入った人は、すでに話を聞く意思があり、すぐに面談になります。
そのため、問い合わせ数だけではなく、商談数や成約数まで考えると、当組合ではTimerexを次点に置いています。
特に、法人向けサービス、高単価サービス、士業、コンサルティング、営業支援など、最終的に面談が必要なサービスでは非常に強い導線です。
ChatworkはBtoBでは強いが、BtoCでは大きく落ちる
Chatworkは、BtoBでは非常に使いやすい問い合わせ導線です。
すでにChatworkを使っている経営者、法人担当者、士業、フリーランスであれば、コンタクト申請をしてすぐにつながってくれます。
一度つながれば、その後の資料送付や相談、案件進行もそのままChatwork上で行えます。
そのため、当組合のように法人や個人事業主との取引が多い場合には、非常に使いやすい導線です。
一方で、一般消費者の中にはChatworkを使っていない人が多くいます。
新たにアカウントを作らなければならない場合、コンバージョン率は大きく下がります。
そのため、Chatworkは誰にでも向いているわけではありません。
BtoBでは強い。
BtoCではかなり弱くなる。
これが当組合の検証結果です。
お問い合わせフォームは項目数でCV率が大きく変わる
お問い合わせフォームは、多くのサイトで採用されている一般的な導線です。
しかし、フォームは入力項目を増やすほど、コンバージョン率が下がります。
一般的には、入力項目を1つ増やすごとに、コンバージョン率が約10%下がるとも言われています。
そのため、CV数を優先するのであれば、
- 名前
- メールアドレス
程度まで絞ると、反応は取りやすくなります。
ただし、入力項目を減らせばよいという単純な話ではありません。
メールアドレスだけ取得しても、その後に送るメールの開封率が低く、連絡がつかないケースが多くなります。
電話番号を入力してもらえば、こちらから電話できます。
しかし、電話番号を必須にすると、個人情報を渡すことへの抵抗が生まれ、フォーム自体のコンバージョン率が下がります。
つまり、お問い合わせフォームには、
項目を減らすとCV数は増えるが、その後の営業が難しくなる。
項目を増やすと営業はしやすくなるが、CV数が減る。
という痛しかゆしがあります。
Googleフォームは入力しやすいが、安っぽく見えやすい
Googleフォームは、入力の手間が少なく、無料ですぐに作れます。
管理もしやすく、テスト段階では非常に便利です。
ただし、当組合の検証では、Googleフォームに変えたからといって、コンバージョン率が大きく上がらないケースも多くありました。
理由の一つは、Googleフォームが簡易的に見えやすく、サービスによっては安っぽい印象を与えるからです。
特に、法人向けサービス、高額商品、専門家サービス、信用が重要なサービスでは、Googleフォームの見た目がマイナスに働くことがあります。
そのため、本格的にコンバージョンを取りに行くのであれば、自社サイト内にフォームを作る方がおすすめです。
Googleフォームは、
- 無料診断
- アンケート
- 簡易申し込み
- テストマーケティング
などには向いています。
一方、最終的な商談獲得や高単価サービスへの問い合わせでは、自作フォームの方が信用を作りやすくなります。
問い合わせ後、電話するまでの時間でアポ率が激変する
電話番号を取得できた場合、最も重要なのは対応速度です。
当組合の実績では、問い合わせ直後に電話を入れた場合、約50%前後の確率でアポイントを獲得できるケースがあります。
しかし、10分程度経過すると、アポイント獲得率が10〜15%程度まで激減することがあります。
問い合わせを送った瞬間は、相手の関心が最も高い状態です。
しかし、数分経つだけで、
- 別の仕事に戻る
- 他社のサイトを見る
- 他社にも問い合わせる
- 電話に出る気がなくなる
- 問い合わせをしたこと自体を後回しにする
という状態になります。
そのため、フォームから電話番号を取得するだけでは意味がありません。
問い合わせが入ったら、すぐに電話できるスタッフが必要です。
問い合わせ後の即時対応ができない会社では、せっかくリードを獲得しても、商談につながらない可能性が高くなります。
フォーム運用は、単にフォームを設置すれば終わりではありません。
問い合わせが入った瞬間に、誰が電話するのか。
ここまで設計して初めて、CVが売上につながります。
電話番号の掲載は信用を上げるが、運用コストが重い
サイトに電話番号を掲載すると、会社や事業の信用が上がると言われています。
「実在する会社なのか」
「困ったときに連絡できるのか」
という不安が減るため、電話をしない人も含め、サイト全体のコンバージョン率が上がる可能性があります。
一方で、電話番号を掲載すると、実際に電話へ対応しなければなりません。
問い合わせ電話だけでなく、営業電話、間違い電話、緊急性の低い質問なども入ります。
電話対応のためにスタッフを置くと、人件費が発生します。
そのコストに対して、電話から獲得できる反響が見合わないことも多く、現在は電話問い合わせを積極的に採用しない会社が圧倒的に多くなっています。
ただし、これは逆に大きな機会でもあります。
多くの会社が電話対応をやめる中で、徹底的に電話へ対応すれば、それ自体が差別化になります。
ザッポスのように、電話対応を単なる問い合わせ窓口ではなく、顧客体験そのものとして設計できるのであれば、業界内で独自のポジションを取れる可能性があります。
電話は効率が悪いからやめる。
それも一つの判断です。
一方で、誰もやらなくなったからこそ、あえて徹底する。
この逆張りが成立する業界もあります。
メールアドレスだけの掲載は最も弱い
問い合わせ先として、メールアドレスだけを掲載しているサイトもあります。
しかし、現在の問い合わせ導線としては最も弱い方法です。
利用者は、
- メールソフトを開く
- 宛先を設定する
- 件名を書く
- 本文を書く
- 自分の情報を記載する
という作業をしなければなりません。
LINEやフォームに比べて手間が多く、問い合わせまで進む人は減ります。
さらに、メールアドレスをサイト上に公開すると、スパムメールや営業メールが大量に届きます。
必要な問い合わせが埋もれる可能性もあります。
そのため、現在はメールアドレスを直接掲載せず、LINE、チャット、フォームなどへ誘導する会社が増えています。
当組合でも、メールのみの導線は、基本的に最下位と考えています。
最適な問い合わせ導線は顧客層によって変わる
当組合の実績上の順位は、次の通りです。
1位:LINE
圧倒的にCVRが高く、問い合わせ数を取りやすい。
2位:Timerex
CV数ではLINEに負けるが、すぐに面談となるため、商談化・成約まで考えると強い。
3位:Chatwork
BtoBでは強いが、BtoCでは利用者が限られ、CVRが大きく下がる。
4位:お問い合わせフォーム
項目数、デザイン、問い合わせ後の対応速度によって、成果が大きく変わる。
5位:電話
信用は高まるが、即時対応できるスタッフと運用コストが必要。
6位:メールのみ
問い合わせの手間が多く、スパムも増えるため、最も反応を取りにくい。
ただし、すべてのサービスにLINEだけを置けばよいわけではありません。
BtoCであれば、LINEが最優先です。
BtoBであれば、TimerexやChatworkが強くなります。
すぐに面談を取りたいのであれば、Timerexです。
詳しい相談内容を先に把握したいのであれば、問い合わせフォームです。
問い合わせ数よりも電話での信頼や接客を重視するのであれば、電話対応を徹底する戦略もあります。
重要なのは、連絡先を適当に置くことではありません。
誰から問い合わせを取りたいのか。
問い合わせ後、どのように商談化するのか。
その場で対応できる体制があるのか。
そこから逆算して、問い合わせ導線を設計する必要があります。
問い合わせ導線は営業装置である
問い合わせボタンは、単なる連絡先ではありません。
どの方法を置くかによって、CV数、商談数、成約数が変わります。
同じ記事、同じLP、同じアクセス数であっても、LINEを置くのか、Timerexを置くのか、フォームを置くのかによって、成果は大きく変わります。
広告費やSEO対策に予算を使う前に、問い合わせ導線を見直すだけで、コンバージョンが増える可能性があります。
エキスパーツでは、今後も当組合が実際に検証してきた数値や失敗事例をもとに、AI×SEOブランディングで獲得したアクセスを、どのように問い合わせや成約へつなげるかを公開していきます。
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本記事公開:2026年7月21日
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執筆者:柳澤 研
ハイタッチ・マーケティング有限責任事業組合 職務執行者
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